▼223系(日根野電車区)ダイヤ改正特集▼

2008年4月--日公開
2008年5月10日修正


平成20年3月のダイヤ改正にて一番大きな出来事といえば、223系の大量投入(平成19年度で合計120両)である。
平成6年(1994年)の関空開港にあわせて、平成5年(1993年)から製造、配属されている日根野電車区の223系は、
平成20年(2008年)3月のダイヤ改正にて、新製車両60両を投入し、
既存の5両編成(Mc+T+M+T+Tc)×10本、3両編成(Mc+T+Tc)×10本(80両)を組み替えて、
すべて4両編成(Mc+T+M+Tc)×35本(140両)となり、223系の両数は倍近くとなった。

具体的な組み替え方法は下記の通り。
(1)5両編成の場合、Tを抜いて4両編成に(合計10本)。
(2)上で抜いたTは、新製した3両編成(Mc+M+Tc)と組んで、4両編成に(合計10本)。
(3)3両編成の場合、新製したM単車と入れて4両編成に(合計10本)。
(4)4両編成(Mc+T+M+Tc)を新製した(合計5本)。
※車番を統一するために、クモハ223-2501〜、2502〜、1〜、2〜編成は上記順番で組み替えていない。

今回のダイヤ改正の2500番台大量投入により、0番台と2500番台の勢力図が逆転している。
<ダイヤ改正前>0番台:68両 VS 2500番台:12両
<ダイヤ改正後>0番台:68両 VS 2500番台:72
先頭車の数でいうと、0番台:16編成 VS 2500番台:19編成
となり、特にダイヤ改正前は、環状線外回りで撮影できた2500番台先頭車は1編成だけだったが、
ダイヤ改正後は一気に増えてしまい、2500番台が先頭でもありがたみがなくなってしまった。。。(笑)

阪和線内快速への投入、大阪環状線直通列車増発(直通快速新設)、朝夕の京橋〜天王寺間運転延長対応として、
日根野電車区に223系60両投入されたわけであるが、
ダイヤ改正後、阪和線103系の4両編成×8本、8両編成×1本、及び大阪環状線8両編成×2本の運用減となっており、
223系によって実質103系56両が置き換えられ、201系投入に引き続き、さらに103系にとって厳しいニュースが続いた。
大阪環状線内で見られる223系の方向幕+特徴のある編成
こちらは、関空快速バージョンの直通快速。(2008.04.03撮影)
写真は、クモハ223-1〜編成+クモハ223-101〜編成のトップナンバーコンビ。
クモハ223-1〜編成は、元3両編成だったが、クモハ223-2501〜編成のモハ223-1を入れて、
クモハ223-2501〜編成のサハ223-101と1を交換した。
こちらは、紀州路快速バージョンの直通快速。(2008.04.03撮影)
ノーマル快速。(2008.04.05撮影)
通常見かける、関空・紀州路快速。(2008.04.05撮影)
ちなみに、写真はオール0番台+オール2500番台の8両編成。
関空快速。(2500番台3両+0番台)×2で構成。昼間は京橋止まり。(2008.04.05撮影)
223系は、ダイヤ改正前から平日ラッシュ時のみ京橋〜鶴橋〜天王寺間を走っていたが、
方向幕が下写真2枚のように「普通」に変更することがなくなった。
(ちなみに、「普通」方向幕のうち、上は環状線カラー、下は阪和線カラー。細かい・・・。)
(上2枚は、2008.03.15撮影)
平日朝に2周する運用があり、その場合2周目は種別幕「普通」を表示する。
(2008.05.08撮影)
223系の特徴のある編成
0番台と2500番台で側面帯の太さが違うため、
0番台と2500番台を混ぜて組むと、西日本らしい凸凹編成が完成〜。(2008.03.22撮影)
オール0番台の8両編成。(2008.03.22撮影)
ダイヤ改正前は当たり前だったこの編成も、オール0番台の4両編成は9本に減ったので、ちょっとレアかも。
唯一、223-2500番台の2次車、3次車のみで編成される
元3両編成だったクモハ223-2504〜編成。(2008.03.22撮影)
オール2500番台編成でも、3両目のみ窓周りの帯の太さが細いのが特徴。
こちらの写真では、8両全て2500番台。
窓回り帯の太さの違いがよくわかる。(2008.04.13撮影)
こちらは、クモハ223-2502〜編成(後ろ)と連結したクモハ223-2504〜編成(前)
前から7両目のみ223-0番台。(2008.05.11撮影)
2504(手前)と2502(後ろ)の窓ガラスの色が異なる。
上の編成を反対側(クハ222-2502〜編成が先頭)から撮影(2008.05.11撮影)
こちらの方が、ガラスの色の違いがわかりやすいか・・・。2502(手前)と2504(後ろ)
0番台+2500番台1次車+2500番台3次車で構成される
いちばん側面が賑やかなクモハ223-2501〜編成。
この組み合わせは、上写真の1編成のみ。(2008.03.22撮影)
クモハ223、クハ222のラストナンバー編成&8両オール2500番台3次車。
(Mc2519-T2507-M2524-Tc'2519+Mc2518-T2506-M2523-Tc'2518)。
残念ながら、中間車はラストナンバーではない。(2008.04.20撮影)
ダイヤ改正直後の出来事
4両編成を組む際、ダイヤ改正で新製投入された2500番台3次車1両と既存車3両で
編成を組んだ編成について、方向幕のソフトウェアバージョンの書き換えが間に合わなかったためか、
ダイヤ改正初日は、2500番台3次車1両のみ上の写真のように「白幕+LED非表示」の状態で走っていた。
同じく、2500番台3次車3両と既存車(0番台)1両で組んだ編成についても、
既存車1両のみ上の写真のような状態であった。(2008.03.15撮影)
(1、2日で全ての編成を組み替えたので、ソフトの書き換えまでは間に合わなかったか。)
おまけ
昼間の阪和線快速にも223系が進出し、影が薄くなった221系。(2008.04.13撮影)
(関係ないですが、前から2両目、3両目の半ドアスイッチの位置が違うんですね〜)
あとがき
今まで話題の少なかった日根野電車区の223系であるが、今回のダイヤ改正以降は
103系や113系のような西日本らしいバラエティ豊かな編成となった。
今後は、これら223系の編成美(?)にも注目していただけると幸いである。

 

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